読まずに眠れない!

小説家になるために、ぜひ読んでほしい本、本、本。 このブログは独断、偏見、悪意に満ち満ちているっ!

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広辞苑


私は基本的に、人は人、自分は自分、というスタンスで生きています。

人に何かを強制するのもイヤなら、人から何かを強制されるのも好きじゃありません。

「ネタゼロ~」にしたって、せねばならない式の物言いは、あまりしたくなくて、したほうがいいですよ式を採用しています。

人間、ぶん殴られようが、ムチで打たれようが、イヤなものはイヤ、無理強いなんてできやしませんから。



広辞苑 岩波書店







いまさら、説明の必要ないですね。


たとえば、ミステリー作家になるために、どうしても、何が何でも、絶対に持っていなければならない本が、2冊あります。


ファンタジー作家になるために、長かろうが、いつまで経っても村の描写ばっかしてようが、魔術師っつときながら、ぜんぜん魔法使わなかろうが、1度は目を通しておかなきゃなりません。「指輪物語」ね。


それと同じ意味で、小説家を志す者として、絶対に、絶対にですよ、持ってなきゃいけない本ってのが、何冊かあるんです。

自分だけの指じゃ数えられない複数の同業者に訊いたら、蔵書率100パーセントでした。

いずれ、どれもこれも、紹介します。

それらの本ってのは、根太めいています。土台を支える、みたいな感じですかね。


理屈じゃないです。なんで? と訊くなら、このブログも「ネタゼロ~」も必要ないです。

それこそ、あなたはあなたであたなたの道でどうかがんばってってください、ですよ。

要るから、要るんです。


「小説家になるには広辞苑が必要だ。その理由は、小説家には広辞苑が必要だからだ」


あ~らら、完全完璧責任もって、こりゃ「循環論法」になってますね。

乞う、鋭い反論!


高いですね。重いですよ。かさばるしね。

そんなこたぁ、100万も承知で申しあげています。

広辞苑、買って、もっててください。

小説家になるための、基本条件です。


「広辞苑なんか持ってなくたって、デビューした人だっているでしょ?」


こういうコマッタちゃん発言よしましょうや。
そう思うなら、拙ブログ、読んだって、な~んにも得られませんから。


「ぶ厚い広辞苑なんかなくても、調べものはネットできるじゃないですか?」


さよ~なら~。




ひとつだけ。

広辞苑は一生ものです。

今後45年使ったとしたら、1年あたりの単価170円です。

フィレオフィッシュ単品より安いですね。

厚い、厚い辞書のページを繰る、ということの意味、そこに内在する真実を考えてみるのも、また一興ではないでしょうか。


おすすめ度  小説家を志すなら ★★★★★  志さないなら なんでこのブログ読んでるの?




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栽培植物と農耕の起源

衣食住、とは言いますが、やっぱり大切なのは「食」

着るものなくても、住むとこなくても、なんとかなりますが、食べなきゃ生きていかれません。



栽培植物と農耕の起源 岩波新書





cultus ラテン語です。意味は「耕す」

すき、くわでザックザクってやつですわ。


イタリア語のcultura ドイツ語のKultur 英語のcultureの語源でもあります。

cultureの意味は先刻ご承知ですね。「文化」です。

けっして「主婦のひまつぶし」ではありませんから。

↑伊達や酔狂でなく、真剣、そう思ってた高校生いるんですよ。

土を耕し、タネまいて、作物を育てる。

これが元々の「文化」の意味だったんですね。


人間の歴史のなかで、農耕(つまり文化)がどのように始まり、どういう具合に発展やら進歩やら向上やら跳躍やら、まあ、とにかく、現在まで流れてきたか。

栽培植物(というと何やら難解。つまりは、米や麦や野菜に芋などなど)が、その流れに、どういった添い寝をしつつ、ここまでになったか。

この「栽培植物と農耕の起源」には、それが書いてあります。

それ以外のことは書いてありません。

宮崎駿監督が愛読していたとかで、「もののけ姫」のあと、ちょいと話題になりました。

覚えている人もいらっしゃるでしょうね。


字ばっかです。たまについてるイラストは、地図だとか、豆のサヤだとか、エジプトの壁画の模写だとか、女の人のおっぱいです。

数ある岩波新書のなかでも、学術書カラーの濃さでは、1、2を争いますね。

栽培植物、農耕について、シロウト離れした知識がほしい。とにかくほしい。ほしくてほしくて、もうどうしようもない、という人でなければ、5ページあたりで、保証してもいい、まちがいなく、頓挫します。
半年かかりましたもの。私も読了するまで。


著者は中尾佐助さん。体の1部を切ったら、血の代わりにイネや麦が噴きでてきそうな、生粋の農学者です。もう、故人ですが。

同じ岩波新書の「花と木の文化史」も、レアでコアな知識を拾える本です。


世界を、そこで主に栽培されている(主食としている)植物によって分けるというのは、どえらく新鮮でした。

ヌルヌル、ネバネバ、モチモチの食べ物は、日本と朝鮮半島、中国大陸だけのものかと思っていたら、メラネシアやポリネシアでも食べると知り、おどろきました。

絹の生産圏とウルシの生産圏が重なっているというのも、この本から得た知識です。
(その理由もちゃんと書かれています)


読みやすい本だとは、口を裂かれても言えません。

でも、農耕の歴史。それに、われわれが何を食ってきて、いまなお食っているのか、という、毎日使う駅の階段の段数のように、知っていそうで、実は何も知らないことについて、鋼の知識武装をしたい人にはお薦めします。


脚注や用語の解説がくっついてりゃ、もっともっと解りやすかったんでしょうけれど。


もし、手に取ったら、根性すえて最後まで読み切ってください。農耕やら栽培植物やらの知識を備えてる物書き、そうそうはいませんから。

これ、請け合ってもいい。世界、広がりますよ。ずぉぉぉぉぉぉん、と。


おすすめ度  米粒のなかに7人の神さまがいるって信じているなら ★★★★★

食が細いなら ★☆☆☆☆




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中世騎士物語

実は、中世ヨーロッパの支配者たちは、ほとんど字が読めませんでした。


中世騎士物語 岩波文庫






「アーサー王と円卓の騎士」といえば、超弩級に有名な物語です。が、詳らかな内容を知っているかと問われると、いまひとつ足元が怪しくなってきます。

ラーンスロット、ガラハッド、トリストラム、ガウェイン。

固有名詞はいくつも出てくるんですけれど……

「アーサー王」はマンガや映画、はては童話にまでなっていますが、いずれも脚色が大きすぎて、どこがオリジナルだかわからなくなってしまっています。

この「中世騎士物語」は、オリジナル「アーサー王の死」のテイストを色濃く伝えてくれます。


初版は1942年です。私も生まれていません。
改訂版が1980年に出ています。それにしたって27年前。

訳の文体、古いです。
さすがに、漢語体ってことはありませんが。
改行も異常なまでに少なくて、速読、まず無理です。


作者はアメリカ人作家のトマス・ブルフィンチです。

「アメリカ人が騎士物語を?」

と思われるかもしれませんが、ブルフィンチの著作は、アメリカ人のためにイギリス文学ガイドブックの側面があります。
ですから、日本語に訳されたものも、かなりわかりやすいと思います。
(訳文の古さには目をつぶったとして)

『ギリシア・ローマ神話』は名著です。いずれ紹介したいと思います。


文体が古いとはいえ、ひとつひとつの章は短く構成されているので、本そのものにあきがくるということはないと思います。
アーサー王だけでなく、中世の著名な騎士物語、たとえば「ベイオウルフ」や「キュクレイン」についても、体系立った知識を持つことができます。

中世騎士についての知識が、仮想世界ファンタジーにおいてどれほど有益に働くかは、それぞれが判断するところでしょう。

私は、中世という世界の息吹のようなものを、この本を読むことで感じました。


そうそう、西洋風の名前を覚えるのが苦手な人も、読むのやめておいたほうがいです。
名前を記憶するだけで、エネルギー使い果たしてしまうでしょうから。


内容のほとんどを占める騎士物語も面白いのですが、序説がなかなかにいいんです。

「騎士の修業」「解放奴、賎奴、農奴、僧職者」「試合」「鎧」「兜」

これらの短い記述のなかに、騎士の修業や試合の様子などが、的確に書かれています。


文体や内容を考えると、だれにでもお薦め、とは言えません。

FA作家の素養として、中世の騎士物語について知っておきたいならば、この本は蔵書にくわえてもいいと思います。


おすすめ度  スパカリフラジリスティックイクスピアリドゥーシャスが一息で読めるなら
       ★★★★★
       
       煙突がキライなら
       ☆☆☆☆☆(読まなくていいです)




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戦国大名マニュアル

洋の東西のちがいはありますが、支配者、領主としてのスタンスには共通点も多いでしょう。


戦国大名マニュアル 新紀元社







しばらくの間、「ネタゼロ~」と対応した本の紹介をさせていただきます。


書名のとおり、戦国大名になるための手引きです。

築城からはじまり、軍備、農政、商業、外交、人事、謀略、合戦、日々の生活、災害への対応まで、実に細かく説明されています。

とくに、巻頭の「大名になるための出発点」は、使えますよ。

現実の戦国大名がどのような経緯の末に大名となったのかが、7つのパターンで紹介されています。

立志伝もののファンタジー、没落名家復興もののファンタジーなど、参考にできる範囲は広いでしょう。


前回の「中世の民衆像」と同様、歴史がきらいな人、歴史に興味がない人は読まないほうがいいです。ますます歴史がイヤになりますから。
まあ、歴史ぎらいの人が読んでも、99パーセントは理解できないでしょうし……


作者というか版元は新紀元社です。
ファンタジー小説家、および、それを志す人にはおなじみの会社ですね。
ここの「Truth In Fantasy」シリーズは、FA小説家には必携の本といえます。


あたり前のことですが、実際に支配者や領主になったことのある人は、あまりいないでしょう。

会社の経営ともすこし事情がちがいますし。

この本は、バーチャルな意味で支配者というものを体験させてくれます。

実例も豊富なので、具体的にも理解できます。


自分の作品において、皇帝や王、領主を主人公としなくても、彼らの生活を知っているか否かは、作品全体にあたえる「リアリティ」(ネタゼロではおなじみです)に決定的な違いが出ます。

内容は日本の戦国大名でも、ヨーロッパの支配者たちにシフトすることは、さまで困難ではありません。ほんのすこしのイマジネーションが必要ですが。


全体で288ページです。
ちょっとした小説並のボリュームはあります。
ストーリーがあるわけではないので、読了には時間がかかるかもしれません。
一気に読んでしまう類の本ではないので、すこしずつ読み進めて、知識の強化をはかってください。


内容とは全然関係ないですが、表紙の武将が苦しそうです。
それに、もんのすごく酒飲んだのか、顔がオランウータンみたいな色してます。
もうちょっとカッコいい絵、なかったんですかねぇ……


自分の作品に出てくる王や皇帝や支配者を頭の隅に置きつつ、この本を読むことをお薦めします。
そうすることで、架空の存在に肉がつき、血がかよってきますから。

また、もし、支配者そのものが主人公の作品を書くつもりなら、最高の参考書となるでしょう。


おすすめ度  天守閣が好きなら★★★★☆  ジャイアンがキライなら★☆☆☆☆




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日本中世の民衆像

もうひとつのブログと連携です。


日本中世の民衆象 ―平民と職人― 岩波新書


日本中世の民衆像―平民と職人


「ネタゼロ~」にも書きました。

日本の身分制度、いわゆる「士農工商」

こりゃ、とんでもないインチキか、でなけりゃ、支配階級であった武士、というか幕府にとって都合のいいようにデッチあげられたものです。

武士でなく、農民でなく、商人でなく、職人でなく。

そういう人々が存在していたことを、この「日本中世の民衆象」は教えてくれます。


漢字多いです。啓蒙書と学術書の中間くらいの難易度です。
歴史やらに興味がない人は、絶対に手に取らないほうがいいでしょう。
「はじめに」の部分で挫折するにちがいありませんから。


作者は網野善彦さん。日本の中世史、とくに民衆の研究の大家です。
網野先生の研究や著書は多くの作家にも影響をあたえています。

たとえば「もののけ姫」です。
あの世界は、あきらかに「網野史観」を基本にすえて描かれていますね。


ファンタジー小説を書くにあたり、民衆というものを考えてみる必要があります。
その世界では、農民の他にどんな職能を持った人々が生きているのか?
皇帝だの国王だの領主だのが設定した支配構造の外にも、多くの人間がいるはずなのです。
民衆がすべて権力の下に支配されているなどということは、すくなくとも封建社会においてはありえません。


民衆を考察し、設定するときに、この本は大いに役立ってくれるはずです。

とくに「百姓」という言葉でくくられているなかに、多種多様の職能人がいたことには驚かされます。
年貢、公事についても、ただ米を納め、ただ労役に従事するだけでなく、実に多くの貢納の形態があったことがわかります。


題材が日本の中世なので、もし、異世界ファンタジーのなかで使うならば、適時変換しなければなりません。
ただ、過渡段階にある人間の社会は類似点が多いものです。
西洋風ファンタジー小説の世界に、日本的な貢納の形式や民衆の姿をはめこんでも、さして違和感はないはずです。


ファンタジー作家を志し、その道でプロデビューを目指そうとしているのならば、網野さんの著作をいくつか読むことをお薦めします。

民衆の在り方という設定がしっかり作れれば、その作品は翼を得たも同然ですから。


先行の作家と差をつけ、また、一発屋でなく長く「ファンタジー小説で食っていきたい」と考えている人には、この本、いち押ししますよ。

主人公が関わる脇役なんかの設定に、いわゆる「らち外」の存在なんかを使えば、その作品のリアリティは倍増することでしょう。


おすすめ度  ファンタジー作家目指すなら★★★★★  目指さないなら☆☆☆☆☆
                             (読む必要ありません)




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